古くより、有栖川宮家の祈願所となっていた龍海院。
明治四十一(1908)年、有栖川宮家の寄進によって、
山門の両側に筋塀が造られました。
四親王家の一つである有栖川宮家は、後陽成天
皇の第七皇子、好仁親王が高松宮を創設したこと
に始まる。寛文七年(1667)に三代幸仁親王が有
栖川宮となり、十代威仁親王まで300年余り続いた。
江戸時代、四代将軍徳川家綱の後継者問題で、
大老酒井忠清が有栖川宮幸仁親王を将軍に推挙し
たが、後継者争いとなり水戸光圀側の綱吉が将軍
になり、忠清は隠居した。そのようなことからか、
龍海院は嘉永三年(1850)に有栖川宮家の祈願者
となったと思われる。
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